1.17の思い出
昨日の17日、阪神淡路大震災から20年が経ちました。あの衝撃的な大災害から早20年かと、あらためて時の流れが瞬く間に過ぎたと感じます。
20年前、ちょうど大学卒業をまじかに控えて、就職もようやく決まりほっとしていた時期でした。17日当日は、確かゼミか何かで大学へ行ったように覚えています。早朝に、関西で大地震が発生との報道はすでにマスコミで流れておりましたが、どのような状況か詳細はまだまだ不明だったような時でした。ちょうど、廊下で行き会った関西出身の同じゼミ生と、「大変なことになったね」と話していました。家族とも連絡がつかないようで大変心配していました。私の出身大学は特に関西出身の学生が多く、学内全体で他人事でない雰囲気があったと思います。報道で明らかにされてきている被災者の数や状況について、あまりにも想像を超えていて実感がわかないというと、関西出身のゼミ生は、具体的な文言はあいまいですが、「逆に、ものすごく具体的な実感を伴う不安感が強い」ということを言っていました。私は報道を通しての被害全体の印象で物事を語り、彼は現地でまさに身体的・精神的な苦痛を伴う困難に直面しているであろう家族や友人、また生まれ故郷の街並みなどの具体的な姿をおもい物事を語っているのでした。大災害に対して自分の認識の仕方が、当事者とあまりにもかけ離れていたということを痛切に思い知らされた場面で、いまでも反省とともに思い出します。
自然災害は他人事ではありません。いつどこで災害に直面するかもわからないのは、この20年の間の多くの災害が教訓として示しているところです。今後も一地方議員として、自分のできることに全力を尽くしていきたいと決意しています。