6月7日。

6月7日。本日は、市役所前広場で「環境市民の集い」が開かれました。晴天に恵まれ、少し強い風のおかげで日陰では涼しく感じられ過ごしやすい陽気でした。
各模擬店では、飲食物やリサイクル品、また展示物の掲示など行われていました。また薬物乱用防止協会から啓発用のバスが出動し、危険ドラックの見本が展示されたり、保健センターでは歯科無料検診が行われていました。
隣接の中央公民館には、市内小学校の児童による環境ポスターの展示がされていて、最優秀作品をはじめ、どれも力作ぞろいでした。また、市内の工務店による木工おもちゃの試作コーナーもありました。
1972年にローマクラブが出した報告書「成長の限界」が世界に大きなインパクトを与えて、環境問題はこの40年ほど世界中の多くの人々の関心を集めてきました。
人間の豊かさの追求と地球環境の保存・存続をどう両立させていくか、いまだ解決策は見いだせていません。その中で、個人でできること、地域で出来ることを見出して啓発活動を行ってきたのが、「環境市民の集い」であろうかと思います。
実行委員会の皆様の努力で発展をしてきた集いです。本日の実行委員会の方のあいさつにあったように、過去の遺産を引き継ぎこれからも継続して市民の環境問題啓発のためにご尽力いただければ幸いと思います。

※「成長の限界」(環境省 「平成25年版 図で見る環境・循環型社会・生物多様性白書」より)
1970年(昭和45年)に世界中の有識者が集まって設立されたローマクラブは、1972年(昭和47年)に「成長の限界」と題した研究報告書を発表し、人類の未来について、「このまま人口増加や環境汚染などの傾向が続けば、資源の枯渇や環境の悪化により、100年以内に地球上の成長が限界に達する。」と警告しました。この「成長の限界」では、「地球と資源の有限性」や「その社会経済的影響」を明らかにすると同時に、将来の世界の状況について起こり得る複数のシナリオをまとめています。再生する速度以上のペースで地球上の資源を人間が消費し続けると仮定したシナリオでは、世界経済の崩壊と急激な人口減少が2030年(平成42年)までに発生する可能性があると推定し、当時の世界各国に衝撃を与えました。
ローマクラブのメンバーだったメドウズらは、2005年(平成17年)に出版した著書の中で「成長の限界」を振り返り、「豊かな土壌、淡水等の再生可能な資源を酷使しつつ、化石燃料や鉱物等の再生不可能な資源が減少する中で、地球が受容できる以上の排出を続ける限り、現在の経済を維持するために必要なエネルギー等のコストが高くなって、経済を拡大させることが困難になるだろう。」と再び警鐘を鳴らし、社会の持続可能性を高めるよう提言しています。

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