蓮田市の「買い物リハビリ」の現場を視察
埼玉県蓮田市駅前のスーパー・東武ストア蓮田マインに、買い物をしながら介護予防を行う高齢者向け介護予防サロン「ひかりサロン蓮田」があります。今日は、公明党東大和市議団と近隣市の公明党市議の方々とで、この「ひかりサロン蓮田」へ視察に伺いました。
店内2階にサロンスペースがあり、ここで健康体操や認知症予防のためのレクリエーション等を行います。その後、地下1階の広いフロアを歩きながら、自分で買い物を行います。帰りは品物と一緒に車で送ってもらうことが出来ます。
この施設を運営する代表の方に、お話を詳しく伺うことが出来ました。
これまでは症状が重くなってから、デイサービスや各施設での介護サービスを受けることが主軸であったけれども、ますます高齢化が進む社会状況では、何よりも介護予防を行うことが大事。認知症に関してもMCI(軽度認知障害:
Middle Cognitive
Impairment)の段階で食い止めることが、その後の人生の質と長さに大きく影響するので、各地の状況に合わせた総合事業をこれまで以上に充実させることがポイントであるとのお話でした。
そして何より、介護予防はご本人が楽しくなければ続けられない。体の機能改善と同時に、それ以上に「心」を動かし、生きることへの意欲を引き出していかなければ、意味のあるケアになっていかない、と訴えられていました。
高齢者の気力・体力の低下の本質は、「孤立・孤独問題」であるとも仰っておられ、そのの視点は、介護の現場をよく知るからこそのものであると深く共感をいたしました。
大変良いサービスであるけれども、行政・地域・事業者・企業の総合的な協力体制が必要で、行政や地域を動かす役割を議員の方には期待したいとのことでした。
大きな学びのある視察となりました。今後、東大和市でもこうした充実した介護サービスが展開されるよう、私たちの立場で力を尽くしていきたいと思います。