第19回平和市民のつどいが行われる

第19回となる「平和市民のつどい」が、都立東大和南公園の平和広場で開催されました。
平和コンサート第1部では、今年も国体音楽大学の金管クインテット「Brillante Brass
Quintet」による演奏が行われ、その後、都立上水高等学校放送部による「平和文集」の朗読が行われました。平和学習の感想文を中心として朗読され、未来に生きる子どもたちが戦争と平和についてどのように考え感じたかを、噛みしめるようにじっくりと聞かせてくれました。
そして、周囲が暮れてきたところで平和祈念キャンドルの点灯が行われ、戦争遺跡「旧日立航空機株式会社変電所跡」がライトアップ。
続く平和祈念式典では、和地市長・東口議長・渡部東村山市長からの挨拶、小池都知事のメッセージ紹介がなされた後、東大和市と東村山市の小・中学生による広島派遣事業報告会が行われました。登壇した両市の小・中学生からは、地元での戦争被害や広島での原爆の惨状の学習を通して、平和への強い思いが心の中に形成されていく様子が、実感を持って伝わってきました。こうした経験が、子どもたちの心に平和の種を植えることになっています。その平和の種を大事に育て、両市の子どもたちが将来、世界平和に貢献する人材へと育っていかれることを祈ってやみません。
平和コンサート第2部では、東大和少年少女合唱団が、急に振り出した雨音にも負けない、素晴らしい歌声を披露してくれました。

戦後78年が経過し、国全体で第2次世界大戦の記憶が薄れてきています。戦争は絶対悪であることを、この平和市民のつどいで再確認し、人類の営みは平和を根本としなければ永続的な発展は望めないことを心に刻んでいきたいと思います。
日本国はもとより世界の多くの人が犠牲になった戦争の残酷と悲惨さを教訓とし、今、眼前に繰り広げられる戦争が一刻も早く終息し、戦火に苦しむ人々に笑顔が戻ってくること祈ってやみません。
毎年行われる平和市民の集いを一里塚として、これからも平和への道を進んでまいりたいと思います。