厚生文教委員会で3市を視察(10月22日~24日)【滑川市を視察】
【厚生文教委員会で3市を視察(10月22日~24日)】
私が委員長を務める厚生文教委員会は、10月22日~24日にかけ、富山県の滑川市・富山市、新潟県の糸魚川市を視察しました。
10月22日は富山県滑川市を訪問し、学力向上の取組について視察させていただきました。
滑川市では、金属や機械、医薬品などの製造業が盛んで、市民一人当たりの製造品出荷額が令和4年度まで県内第1位であった「ものづくりの町」です。その基礎となる人材の育成を目指し、科学・理数・ものづくり教育の推進を掲げた「科学の時間」を創設しています。学習指導要領とのバランスを取りながら、小中学校9年間の一貫した教育として実施しています。
そのための組織「滑川市探求・科学教育推進協議会」を起ち上げ、中学校区ごとに合同のグループを形成し、優れた内容については横連携で情報を共有しながら推進されていました。
学習内容の中には、滑川市の自然環境や街の歴史を生かしたものや地元企業の協力を得ながら座学だけではない体験を積んでいく取組なども行っています。
生徒たちも自分でテーマを決めた学習について、全校発表会でプレゼンテーションをするのですが、他の生徒からも次々に質問が出てまるで学会のようだったそうです。
この「科学の時間」の成果としては、身近な科学の話題やモノづくりへの興味・関心の高まりやきっかけを作ることができ、生きて働く知識の獲得や技能の向上につながっているようです。課題としては、学力調査における科目の正答率の改善や課題設定から結論を導くための学び方の定着など、向上する余地があるとのことでした。
地域性を生かしながら、きちんと組織を作り優れたメソッドを共有し、地域の協力も得ながら進めていることに感銘いたしました。理数科目の学力向上については、私も議員1期目の時から関心を持ち一般質問でも取り上げてきた経緯があります。人によって当然、得手不得手はありますが、未来を生きる子供たちは私たち大人世代以上に、科学の知識や科学的思考が必要な時代を生きていくと考えています。そうした子供たちの可能性を開く優れた取組の一つとして、大変学びの多い視察となりました。
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