厚生文教委員会で3市を視察(10月22日~24日)【糸魚川市を視察】
【厚生文教委員会で3市を視察(10月22日~24日)】
私が委員長を務める厚生文教委員会は、10月22日~24日にかけ、富山県の滑川市・富山市、新潟県の糸魚川市を視察しました。
10月24日は、新潟県糸魚川市を訪問し、「0歳から18歳までの糸魚川市子ども一貫教育」について視察を行いました。
糸魚川駅に到着して改札に着くと、目の前の電光掲示板に「歓迎 東大和市議会の皆様」のパネルが出ていました。大変濃やかなお心遣いに感動いたしました。
糸魚川市は、古代から翡翠(ひすい)の産地として有名です。勾玉の原料でもあり、古代日本と朝鮮半島との交易でも重要な品物であったそうです。翡翠は日本鉱物科学会によって2016年に日本の「国石」に選定された石でもあります。また、日本国内で初めてユネスコ認定となった「世界ジオパーク」の街でもあります。
こうした地域の特性も生かしながら、糸魚川市では平成21年度に「0歳から18歳までの子ども一貫教育方針」を策定し、これまで取り組まれてきました。現在は第三期の基本計画を実施中です。家庭・地域・教育機関(園・学校)の3者が協力しながら、「豊かな心」「健やかな体」「確かな学力」を3つの柱に掲げ「ひとみかがやく 日本一の子ども」「郷土愛にあふれ夢をかなえる人づくり」をテーマにしています。
家庭・地域との連携強化では教育懇談会を開催し情報共有や意見校交換を重ねる、コミュニテイースクールを指定し中学校区ごとのまとまりをもって進めるなどしています。地形的に谷が多くあり、安易な学校の合併ができない中で地域での取組強化に努力されているようです。また、高校魅力づくり支援として、令和4年度から「高校魅力化コーディネーター」を配置されています。自習種ペースの設置や探究活動支援、大学入試等の進路支援を行っているそうです。また、家庭での取組として「早寝早起きおいしい朝ごはん」事業、キャリア教育として今年度で6回目となる、地元企業・産業がブースを出して全中学3年生が参加する「キャリアフェスティバルいといがわ」の開催、ジオパーク学習の推進、ライフステージにおける発達支援など、子どもたちの育ちと学びに関して広範囲をカバーした取り組みを展開されています。地域・家庭の協力による郷土愛の育成や地域貢献は進んでおられるようで、数年前にはこどもたちの高齢者の見守り活動が表彰されたこともあったそうです。また基礎学力の定着には課題があり、まだまだ伸びしろがるので向上策を見直す必要があるとのことでした。
地域と家庭の協力のもと、全市あげて子どもの育成に関わる姿勢や地域特性を生かした取り組みには大変学ぶところが多く、意義ある視察となりました。
会の冒頭では、朝早くに熊の出現があったのでその対応が大変だったと、担当の教育委員会の方がおっしゃっておられました。視察内容ではありませんが、現在日本各地で起きている熊の問題が大変身近であることを実感いたしました。
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