憲法に関する議論が活発になっています
昨日は、憲法記念日でした。
公明党としても、昨日は各地で街頭演説会が開催されました。
各地での街頭演説会の模様を伝える公明党のホームページはこちら。
http://www.komei.or.jp/news/detail/20130504_11071
山口代表の憲法記念日街頭演説会の映像はこちらでどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=q59JAzR4q0g&feature=youtu.be&a
公明党のホームページより、憲法に関する北側副代表の発言をまとめた内容です。
http://www.komei.or.jp/news/detail/20130504_11073
先の衆議院選挙以降、憲法論議が活発になり、記念日を迎えるせいか、4月以降はやけにかまびすしいほどの感じがします。
憲法といえど法律ですから、宗教の聖典ではあるまいし、その内容や文言が「永久不変のもの」というわけにはいかないでしょう。
しかし、特にここ数ヶ月の改憲を主張する側の話は、私個人としては、いささか急ぎすぎるというか、前のめりになっている感が否めません。
先日も、地域の企業の経営者とお話をした中で、憲法に関する話題が出ました。その方も今の改憲派の動きに懸念を感じておられるご様子でした。
改憲派としては、まずは手続きの要件を緩和しようと、96条の改正に向けて動きを活発にしています。しかし、それで本当にいいものかどうか。朝日新聞には、改憲論者の小林節慶応大学教授のインタビュー記事が掲載されていました。タイトルは「96条改正は『裏口入学』。憲法の破壊だ」です。改憲論者の専門家から、このような発言がでるということは、現今の自民党や他のいくつかの政党が主張している「まずは96条の改正をすべし」との論は、もちろん正攻法ではないし、筋目の通った話とは言い難いのではないでしょうか。
公明党としては、「日本国憲法の『恒久平和主義』『基本的人権の尊重』『国民主権主義』の3原則を堅持した上で、憲法改正の方法として、未来志向で環境権などの新たな理念を『加憲』する」というスタンスです。個人的にもこれが真っ当な行き方であると考えています。
3原則の堅持の中でも、特に「恒久平和主義」に関しては、近隣諸国との関係において最も先鋭的な議論にならざるを得ないところでしょうが、しかし「恒久平和主義」を堅持していくという姿勢はいささかも崩してはならないと考えます。国の経済的な繁栄も文化の交流も、国民の安全で安心な暮らしも、すべて「平和」が根本とならなければ達成し得ないものではないでしょうか? 憲法「改正」により、わずかでも戦争への道が開かれる可能性が生まれるようであれば、それは将来に大きな禍根を残すことになります。
公明党は立党以来、「平和な日本」「平和な世界」というものを追求してきました。この「平和」の達成へ向けて障壁となるような「改正」であるならば、私はするべきではない、と考えます。