厚生文教委員会視察:2日目 山形県村山市

厚生文教委員会の視察2日目。本日は、山形県村山市に向い、村山市立図書館を訪問し図書館事業等について視察いたしました。
村山市立図書館は、平成22年5月29日にオープンした、楯岡中心市街地活性化の中心事業として整備された村山市総合文化複合施設「甑葉(しょうよう)プラザ」内にあり、その中核施設となっています。プラザにはほかに、ホール、子育て支援施設、カフェが併設されており、建物前の広場では徳内まつりが開催されます。
村山市はこの新しい図書館の開設と同時に、自治体としては先進的な取組である「読書シティむらやま宣言」を発し、特に子どもたちの読書活動を大きく推進されています。
図書館は直営で運営され、一昨年には久しぶりに司書の採用も行ったそうです。これは、子どもの読書機会を充実させるには専門的な人員を備える必要があることや市民の「知る機会」に十分に応える必要がること、などから採用に踏み切ったようです。
図書館の入る甑葉プラザは図書館と一体的な運用をしているため、プラザの成り立ちや説明を手厚くしていただきました。村山市出身の建築家・高宮眞介氏による設計で、どのような天候でも柔らかい照明で読書できるよう天井に布を張るなど、様々な工夫がなされています。
図書館は夜の9時まで開館しており、村山駅に近いため、高校生が学校帰りに立ち寄り時間いっぱいまで勉強し、家族に迎えに来てもらうようにするなど、昨日の横手市と同じように若い世代に積極的に利用されている図書館です。また、各種イベントと連携して、地域の活性化に資するような取り組みをしており、度々開催されるコスプレイベントで来場された方に、昨年は図書館内での撮影を許可し、コスプレイヤーが興味を持つような書籍の展示も行うなど、工夫した取り組みをされています。
村山市では、特に子どもたちの読書活動に力を入れていて、フックスタート絵本プレゼントや、新小学1年生に絵本のプレゼントをする「はじめの一冊」、7カ月・1歳児健診の際に行うブックスタート読み聞かせ、借りた本の金額が記帳されるような「ほんのつうちょう」(読書通帳)などを実施しています。特に印象深い取組が、年3回実施される「読書サポート犬」で、不登校のお子様をはじめ、コミュニケーションをとるのが苦手なお子様が、訓練された犬に本の読み聞かせを行う活動で、山形県のアニマルセラピー協会が協力して、訓練された犬を連れてきてくれて実施しているそうです。不登校の子たちに直接チラシを配布してもいるようで、来られたお子さんは終了後に表情がにこやかになるなど、手応えを感じているようです。
また、新たな取組として電子書籍の導入も始めたそうです。これは、山形市を中心に複数の自治体で広域連携で行う事業で、特に学校の授業などでは全児童が所持しているタブレットで同時にアクセスして同じ資料を活用・共有しながら学習ができるなど、新たな取組にもチャレンジされています。
広い地域の読書活動サポートのため、移動図書館を巡回し、学校や高齢者施設など多く利用されていました。
こうした取り組みを重ね、小学校の全児童が図書カードを所持し、いつでも図書館を利用できる体制を作っています。子どもの時から本に親しんでもらう環境づくりに努力しておられる様子が強く伝わりました。
地域資料の提供にも力を入れ、「村山市の歴史」というシリーズを現在18号まで出しています。これは、カラー写真を多くいれ、薄くて手に取りやすく読みやすい工夫をされている冊子のシリーズで、通常の厚い活字だけの「市史」よりも、子どもたちでも手に取って調べ学習などで利用できるものでした。
新たな図書館の整備に合わせ、特に子どもたちの読書活動を強く進める事業内容は、今後の東大和市でも大きく参考になるものだと感じました。
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