総務委員会で消防技術安全所・消防救助機動部隊を視察
市議会総務委員会で、渋谷区にある東京消防庁消防技術安全所と第三消防方面本部消防救助機動部隊の視察に行きました。
消防救助機動部隊は、「ハイパーレスキュー」と呼ばれているもので、大規模災害や専門性が必要とされる特殊な災害において力を発揮する特別部隊です。特に、今日視察をした第三消防方面本部の消防救助機動部隊はNBC災害(Nuclear:放射性物質、Biological:病原菌・ウィルス、Chemical:毒・劇物・危険物)に対応する特殊な部隊です。
視察では、まず部隊の説明を受けましたが、その紹介映像には3・11に発災した福島第一原発事故に出動したときの現場映像もあり、当時の緊迫した状況を垣間見せていただきました。その後、測定機材を見せていただいたり、実際の出動訓練も拝見しました。訓練では、日本で一台しかない特殊災害対策車を使用した有害化学物質での災害を想定したもので、平時からこのような訓練を積み重ねることで、いざというときの救助が迅速にいくのだと実感いたしました。
消防技術安全所では、消防技術の向上や火災現場から採取された試料の分析、装備の安全検証や改良、また隊員の安全確保の向上など、災害に関する物事を様々な角度から研究されています。その成果は一般にも公開されております。
実際に火災現場から採取されたものを分析する箇所、火災現場を再現した実験場などを拝見しました。日々、このような研究・検証に努めることで、消防活動を質を向上させて将来に役立てておられており、決して疎かにできない大事な分野であると感じました。
視察は午前中だけの短時間でしたが、非常に学ぶことが多くありました。今後の活動にも生かせていきたいと思います。