去る10月3日から5日にかけて、東大和市議会の総務委員会で行政視察に行ってきました。 場所は、奈良県香芝市・三重県亀山市、桑名市です。

香芝市では「自治体クラウドの共同利用」について 亀山市では「歴史的環境形成事業」について 桑名市では「桑名市図書館等複合公共施設特定事業(PFI実施状況)」について

それぞれ、担当者から説明を伺い現地を見てまいりました。

香芝市は大阪への通勤圏で、人口が7万1千人ほどと東大和市と同規模の自治体です。人口の流入により財政が圧迫され、近隣各自治体が財政難の改革へ向けてクラウドの導入をしたとのことでした。もともと奈良県では、こうした自治体が所有しているデータの共同利用に対する意識が高く、香芝市が近隣自治体と基幹システムを共同化できたのも、県からの応援が大きな力となったとのことでした。 クラウド導入後については、経費は一旦は上がるものの5年後からは下がるようで、人件費の削減もなされ効率化しているようです。担当者の方は、共同化はやはりやって良かったと仰っておられました。

亀山市は古代から交通の要衝として発展し、江戸時代には東海道五十三次の宿場町があり賑わった地域であったそうです。元来、旧東海道沿いの古い街並みを残していく事業に積極的に取り組んでいたようですが、国で「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」(通称:歴史まちづくり法)に基づく計画が認定を受け、国からの補助を受けて、旧亀山城の補修や東海道沿道の宿場町の景観保存、旧家老家の屋敷跡の復元整備などを進められたようです。通常は各部局の壁を越えて事業を推進することは難しいのですが、これについては関係部局が団結をして協力し合っているそうです。ただ、この予算も民主党政権になって減らされたようで、当初の計画に遅れが出る懸念を話されていました。 整備された宿場町は心地良い街並みで、観光資源としても生かされています。事業前の観光客は年間数万人であったのが、この事業開始後は年間25万人が訪れるようになったそうです。

桑名市は、ここも東海道の宿場町として賑わったところで、古来より陸海の交通の要衝であり、「ハマグリ」でも有名な街です。PFIはPrivate Finance Initiativeの略で、民間の資金や経営・技術能力を活用して、公共施設の建設や維持管理・運営を行い、質の高い公共サービスを効率的に提供しようとするもので、民間主導で行う公共事業のことです。(以上桑名市のホームページ参照) このPFI事業として「第1回PFI対象特別賞・分野別(図書館)PFI賞」を受賞したのが、桑名市図書館等複合公共施設特定事業でした。日本初の図書館PFI事業として有名なところです。この事業により建築された「くわなメディアライヴ」は複合公共施設で、1階が多目的ホールとプレイルーム(託児室)、カフェ、2階が中央保健センターと勤労青少年ホーム、3・4階が桑名市の中央図書館になっています。事業者の選定については、事業の安定性を考慮しながら金額の高低だけでなく提供されるサービス内容も重視して選定をされたそうです。メリットとしては財政的効果(22%の財政削減率)、リスク分担、専門人材の確保、図書館開館時間の大幅な延長、30年間の図書購入費の確保などだそうです。デメリットとしては、事業収入を担保にするので資金調達に時間がかかるなどがあるそうです。 図書館や他の各施設も拝見しましたが、新しい設備が整って充実したサービスの提供がなされていることが窺われました。図書館の施設やサービスについても学ぶところも多く大変に参考になりました。

この視察で学んだことをこれからの議会活動に生かしてまいりたいと思います。

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